- Last Modified: 2018年11月16日 23:37
Windows で Movable Type 6 をローカル環境としてセットアップしたので、そのメモです。
- Windows 8.1
- IIS var. 8.5
- PHP
- MySQL
- phpMyAdmin インストール済
- Strawberry Perl インストール済
約束的なこと
公式のページにならっておこなっていますが、あくまで、個人の環境においての検証にすぎず、正式のものではありません。
ローカルでのセットアップ目的なので、本番サーバー運用は考慮していません。
本エントリは、Movable Type のインストール自体が初めてという人を対象としていません。
IIS のバージョン違いでの画面の違いはご容赦願います。
フォルダーへのパス表示がありますが、ここからコピーしないで設定するようにお願いします。 [...]から選べるようになっています。
IISマネージャー(IISで検索して出てくるアプリケーション)の説明のときの用語として以下を使用します。
- IIS ( インターネットインフォメーションサービス)
- マネージャー (インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャー)設定は、基本的にこのアプリケーションでの操作です
- 右クリック (選択してマウス等の右クリックして出てきたメニュー)
- 左カラム (左サイドにあるツリー表示のメニューです)
- 操作メニュー (右サイドにある操作系をまとめた)
- ドキュメント (Movable Type 6 ドキュメント Movable Typeの設置(Windows))
データベースの準備
マネージャーを立ち上げ、Web Platform Installer (WPI)で(左カラムでツリーのルート選択してるとき、操作メニューの「新しい Web Platform の取得」から)、mysql で検索して、MySQL Windows xx(version) を選択して追加にします(特にバージョンにこだわらなければ最新のほうでいいと思います)。
あらかじめ、データベースと使用するユーザーを用意しておきます。
コマンドプロンプトからでも作成できたのですが、GUIでわかりやすいという理由で、phpMyAdminから作成しました(PHPを用意して使用できる状態にしておき、phpMyAdminのconfig.inc.phpを作成しておく必要があります。詳細は割愛)。
- データベース名: mt (任意)
- ユーザー: root(MySQLインストールしたときのアカウント) 以外で任意。パスワード設定。権限適宜設定
以下、Movable Type 公式の Windows 環境むけインストール手順に従って設定したものをキャプチャつきで示します。
なお、最初からセットアップするのが面倒だったので、すでに設定された環境からセットアップしましたので、必要ないフォルダ等が表示されてたりしますが、それは無視してかまいません。
IISはインストール済であるという前提として説明を進めます(Windows 8.1では、Windows の機能の有効化または無効化 のところで、インターネット インフォメーション サービス(= IIS)を選択すればIISが使えるようになるのですが、詳細は検索すればいくつかのドキュメントがあります)。
フォルダの作成
必要なフォルダを作成します。
IISがインストールされていると、 C:\inetpup ができています。その配下に、 app と mtsite フォルダを作成します。
├── inetpub ├── app ├── mtsite ├── ├── ...
Movable Type(GitHubから入手) を app フォルダ以下に展開します。
説明上では、mt60x というフォルダ名としていますが、任意で(自分は ^mt6\d{2,3} みたいな命名規則にしてます)。
アプリケーションプールの作成
作成するのは、2種類のアプリケーションプールで以下となります。
- MTAppPool
- MTWebPool
左カラムのアプリケーションプールを選択、操作メニューのアプリケーションプールの追加をクリックします。
- 名前: MTAppPool
- .Net CLR バージョン: .Net CLR バージョン v2.0.50727 (例) ドロップダウンメニューから選択
- 統合
- アプリケーションプールを直ちに開始する チェック
MTWebPool も同様です。 名前を MTWebPoolとします。
Web サイト の追加
1. Default Web Site のポート番号の変更
Default Web Site のポート番号を 80 以外の数値に変更します(ここでは、8080)。左カラムのツリーでDefault Web Site を選択、サイトの編集 >バインド(右クリックメニューのバインドの編集)、選択してから、編集ボタンを押します。
(※ キャプチャでは既に設定済みなので、8080 がバインドのリストに出ていますが、デフォルトでは80という数値になっています)
2. MT用のサイトを追加します。
サイトというフォルダを選択にして、操作のWeb サイトを追加(または、右クリックメニュー、Web サイトの追加)をクリックします。
- サイト名 : MT Site
- アプリケーションプール : 選択のところから、MTWebPool を選択
- 物理パス:C:\inetpub\mtsite ( [...]から選択してもOK)
- バインド - 種類:http / IP アドレス: 未使用の IP アドレスすべて / ポート: 80
- ホスト名: 空のまま
- Web サイトを直ちに開始する チェック
アプリケーションの追加
MT Site に対して、アプリケーションを追加します。
MT Site を選択して、右クリックメニューのアプリケーションの追加をクリック。
- エイリアス: mt
- アプリケーションプール: MTAppPool (選択ボタンから)
- 物理パス: C:\inetpub\app\mt60x
設定できたら、OKをクリック。
仮想ディレクトリの追加
MT Site に仮想ディレクトリを追加します。
(静的ファイルに対するもの。これが設定できてないと、表示に影響がでるだけでなく、JavaScript ファイルが読み込めなくて、ウィザードが動かずにハマったりするのでここの設定を忘れないように)
- エイリアス: mt-static
- 物理パス: C:\inetpub\app\mt60x\mt-static
設定したら、OKをクリックします。
64ビット環境用の設定
64bit 環境向けの設定をします。 32bit では必要ないとのこと。
アプリケーションプール を選択。
MTAppPool の詳細設定を表示します。
32 ビット アプリケーションの有効化 の値をクリックしてTrue に変更します。
アクセス権限の設定
mt ディレクトリのアクセス許可を設定します。
左カラムから mt を選択、操作カラムのアクセス許可の編集をクリック。
フォルダーのプロパティ画面がでるので、 「セキュリティ」タブを選択。
IUSR を選択>編集し、
- 変更
- 読み取りと実行
- フォルダーの内容の一覧表示
- 読み取り
- 書き込み
にチェックを入れます。
ハンドラーマッピングにCGI スクリプトを設定
CGI スクリプトの実行を設定します。
mt を選択。
ハンドラーマッピングを表示します。
操作メニューの「スクリプトマップの追加」をクリックします。
- 要求パス: *.cgi
- 実行可能ファイル: C:\strawberry\perl\bin\perl.exe "%s" %s (...から選択する場合、.exe ファイル指定でないと表示できないことがあります )
- 名前: CGI (他と区別できる任意の名前)
認証とアクセス制御の設定
公式のドキュメントに従います。
内容としては、MT Siteの「匿名認証」が有効になっているかを確認します。
MIME の種類の設定/確認
ツリーのルートの MIME type に application/json が登録されているかを確認します。
ここで登録が確認できれば、ルート以下に継承されています。
ないときは、ドキュメントに従って追加します。
Movable Type の起動 / ウィザードによる設定
http://localhost/mt/ を表示してログインボタンを押します。
ウィザードの画面に移ります。
ここでコケている場合は、mt-config.cgi をmt-config.cgi-original のコピーから作成して再度アクセスします。
この後の操作は、対話式のいつものものです。
アクセス権限の修正
mt から IUSR を削除します(自分はいつインストールし直すかわからないのでそのままにしていますが)。
一時ディレクトリにIUSRグループの権限を追加します。
エクスプローラーから、一時ディレクトリ(デフォルト:C:/Windows/Temp)のプロパティのセキュリティタブでユーザーグループ追加します。
- 追加ユーザー: IUSR
- 権限: 読み込み、書き込み
あと、最終的アクセス権限は、ドキュメントの最終的なアクセス権限の表に従って設定していきます。
セットアップについては以上です。
ウィザードが動いて、データベースアップデートが走れば、使える状態です。
設定した、Movable Type アカウントでログインするとダッシュボード画面が表示されます。
参考ページ集
Comments:
コメントをどうぞ。書き込む場所が不明な場合やサイトオーナーへのコンタクトは、GuestBookまでお気軽にどうぞ
blog comments powered by Disqus