- Last Modified: 2016年5月26日 17:42
InstaMTは、Apache、MySQL、ActivePerlといったMovable Typeを動作させるのに必要なアプリケーションをパックされており、手軽にデモ環境を構築できるツールです。
本ページは、導入から設定などの参考ページを示し、InstaMTにてローカルでMovable Typeを動かせるようにするまでの覚え書きという目的で作成いたしました。
InstaMTの入手とインストール
InstaMTは以下から入手できます。
- InstaMT | MovableType.org - Home of the MT Community(movabletype.org)
USBフラッシュメモリに導入するヴァージョンとインストーラ版でドライブCのルートディレクトリにインストールするヴァージョンとがあります。目的に合わせたヴァージョンをダウンロードします。
なお、本ページでは、主としてインストーラ版のほうを取り扱います。
InstaMTの説明は以下のページに記載されています。
- InstaMT でかんたんデモ環境構築 | MovableType.jp(movabletype.jp)
USB版の場合
USB版のほうは、ダウンロード後、URBのフォルダに展開します。その後は上記ページの説明に従います。
インストーラ版の場合
先に示しました、『InstaMT でかんたんデモ環境構築』の「InstaMT を Windows XP にインストールする」にて説明があります。
インストーラ版(InstaMT-install.exe)を実行します。
デフォルトでは、インストール先は、Cドライブのルートディレクトリとなります。(C:/InstaMT/)
インストール完了後、InstaMTフォルダがC:\直下に作成され、フォルダ内のInstaMT.exeを実行すると、InstaMTが起動されます。そしてMovable Typeのダッシュボードが表示されます。この時点ではMTのヴァージョンは、同梱のMTのヴァージョンとなります。*次のセクションにてアップグレードについてをまとめます。
同梱のMovable Typeをヴァージョンアップする
現行のヴァージョンを使ってみたい、という場合は最新のヴァージョンのMovable Typeと差し替えることになりますが、参考になるページを示します。
- おもにパソコンのこと: InstaMTにMobabletype4.2をインストールしてみる(rihi.cocolog-nifty.com)
- InstaMTでMT4.2等を動かす - The blog of H.Fujimoto(h-fj.com)
注意点ですが、cgiファイルの行頭のPerlのパスをInstaMTの環境にあわせて書き換える必要があります。
自分が使ったなかでは、Movable Typeの各フォルダ外にあるcgiファイルを書き換えるだけでパスが違うことに起因するエラーはでていません。なお、あとから追加するプラグインでcgiファイルを使うものがある場合も同様にしてPerlのパスを変えておきます。
InstaMTでは、mt-staticフォルダは、wwwフォルダ内にありますので、その点も気をつけてください。
MTOS(Movable Type Open Source)のダウンロード
オープンソース版のMovable Typeの入手先です。
なお、InstaMTに同梱されているヴァージョンを差し替えて使った場合での動作は保障できかねますので、この件については、自己責任というかトラブルがあった場合に自己解決できる方がおこなわれることを想定します。
- MTOS: Movable Type オープンソース・プロジェクト | MovableType.jp
- http://www.movabletype.org/download.html
- movabletype/movabletype · GitHub
なお、InstaMTにはImageMagick、phpがインストールされていませんので、本格的な動作確認には向いていません。
InstaMTの設定ファイルについて
phpをインストールするなど、Apacheの設定を変えたいというときのメモとして書いておきます。
Apacheのhttpd.confが、apacheフォルダのconfフォルダにあるのですが、ファイル先頭に以下のように注意書きがあります。
If you need to make changes to this file, you should edit
the source template file instead. The source template isC:\InstaMT\conf_files\httpd.conf
このことから、conf_files内のhttpd.confを書き換えることで、Apacheのhttpd.confも書き換わります。
php.iniファイルですが、C:/InstaMT/apache/php.iniを読みこんでいるようです。
おわりに
以下宣伝になりますが、当ブログにてとりあげました記事です。
MTOS 5インストールについてメモとしてまとめてみました。
PHPのインストールの覚書メモをアップしました。(2010/01/16)あくまでも個人メモに過ぎませんのでその点はご承知おきください。
追記:Windows 8.1 + IIS の環境での Movable Type 設置方法のメモを作成しました。参考まで