- Last Modified: 2016年5月26日 17:40
このページでは、InstaMTというアプリケーションで複数のヴァージョンのMTOSを管理するための方法をまとめています。
InstaMTを複数パソコンにインストールして管理すれば複数のMovable Typeのヴァージョンを管理できます。ここでは、データベースを複数作成することによって1つのアプリケーションで複数ヴァージョンを管理可能とする方法を説明します。
なお、自分が試した環境をもとにまとてめてますので、他の環境でどう動作するかまでフォローいたしませんのでご理解お願いいたします。
以下を読んでよくわからない、というかたはInstaMTを複数インストールする方法をお試しください。InstaMTをインストールするときにインストール先フォルダを変えるというものですが、このページでは特に解説いたしません。
MTOS4.1とMTOS 5.xとを一緒に管理するという設定で説明いていくものとします。
作業の簡単な流れ
おこなう作業を簡単に説明しておきます。InstaMTはすでにインストールされているものとします。
- 2つ目のヴァージョンのMTOSを用意しフォルダに格納しておく
- スタティックファイルのフォルダを作成する
- 新しいデータベースを作成する
- mt-config.cgiでデータベース・ファイルパスなどの情報を書き換えておく
- mt.cgiにアクセスして、ウィザードからインストールをおこなう
- ダッシュボードが表示されたらブログ・サイトの設定をおこなう
- [任意] apache起動後の複数管理をしやすくするためにルートのトップページのファイルを書き換える
2つ目以降のMTOSのフォルダを展開する
MTOSをcgi-binフォルダに展開する
ダウンロードしてきたMTOSを InstaMT/cgi-bin/ に展開します。フォルダ名は既存のフォルダ名(mt)と別の名前にしておきます。ここでは2つ目のMTOSはmtosというフォルダ名にしたものとして説明します。
*.cgiのファイルの先頭行のperlのパスを適切なものにします。#!C:/InstaMT/perl/bin/perl -w
など
スタティックファイルのフォルダを作成する
ダウンロードしたMTOSからmt-staticフォルダをまるごとコピーしてInstaMT/www/ 内にいれます。このときに既存のMTOSのmt-staticフォルダと一緒にならないように別な名前にして別フォルダで管理されたほうがいいと思います。違うヴァージョンの静的ファイル群を1つのフォルダに混在させて管理することもできなくはないですがややこしくなりそうなので
ここでは、/www/にmt-static2というフォルダを作成したとします。
新しいデータベースを作成する
PHPをインストールしてphpMyAdominなどをつかい新しくデータベースを作成すればいいのですが、あいにくInstaMTにPHPははいっていません
そこで、db.optファイルを用意してtableのないデータベースを作成しておく、という方法で対処してみます。
先にデータベース格納のフォルダを用意します。ここでは、InstaMT/mysql/data にmtos5 というフォルダを作成しておきます。データベース名はこのフォルダ名となります
db.optに記述するコード
default-character-set=utf8
default-collation=utf8_general_ci
上記のコードをエディタで作成後にUTF-8N / LFにてInstaMT/mysql/data/mtos5(作成したフォルダ)にdb.optというファイル名で保存しておきます。
mt-config.cgiの書き換え
ダウンロードしてきたMTOSではmt-config.cgiは作成されていませんので、インストールウィザードにおいて情報をいれるか、既存のMTOSのmt-config.cgiをコピーして情報を書き換えて使うかどちらかでおこないます。
前者の場合は、データベースだけでなく、sendmailの設定もウィザードからおこなうことになるために、個人的には後者の方法を使うことが多いです。
mt.cgiにアクセスしてウィザードからインストールをおこなう
以上の準備ができたら、mt.cgiを開きます。(cig-bin/mtos/mt.cgi)
ユーザー名などのフォームがでたら、必要な情報を入力していきます。以降はデータベース作成などの作業にはいっていくのであとはウィザードにしたがっていけばいいのです。
全てが済んだらログイン画面より管理画面にアクセスします。
ダッシュボードが表示されたらブログ・サイトの設定をおこなう
ダッシュボードが表示されたら、サイトのパスなど初期設定を完了さえておきます。
補足的ですが、MTOS5.xとMTOS4.xとで出力されるファイルを同じwwwフォルダ内で管理しますので、5.xのほうがルートとなるようにしておくとか、ディレクトリの構成はあらかじめ決めておいて、簡単なメモでもいいので用意しておいたほうがいいように思います。
任意:www/index.htmlの書き換え
InstaMTが起動したときに複数のMTOSが選択できるようにするとより管理しやすくなるかもしれません。
www/index.htmlを開いて、以下の箇所をコメント(<!-- -->)にしておきます。
-
<meta http-equiv="refresh" content="0; url=/cgi-bin/mt/mt.cgi?username=MTUser&password=mt">
body要素内は以下のようにmt.cgiへのパスを記述します。
<ul>
<li><a href="/cgi-bin/mt/mt.cgi">MTOS 5.01</a></li>
<li><a href="/cgi-bin/mtos/mt.cgi">MTOS 4.1</a></li>
</ul>
環境
当方の環境を簡単に示しておきます。参考程度に。
OS | メモリ | MTOSヴァージョン |
---|---|---|
Windows XP HOME SP3 | 1GB | ・MTOS 5.03 ・MTOS 4.1 |
参考
- http://www.movabletype.org/projects/instamt.html InstaMT | MovableType.org - Home of the MT Community
- InstaMT でかんたんデモ環境構築 | MovableType.jp
- InstaMTでMT4.2等を動かす - The blog of H.Fujimoto
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